日本水環境学会COVID-19特設ページ
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■COVID-19タスクフォース
活動目的
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により、我々の健康のみならず経済にまで多大な影響が及んでいます。
水環境分野においては、下水からの新型コロナウイルスの検出に関し、世界各国において調査研究の動きが急速に広がっています。
下水中の新型コロナウイルスは感染能力を失っていると一般的には考えられていますが、下水中濃度に関するデータは、
上下水道・水環境における潜在的リスク管理の基礎情報となるだけでなく、下水道流域における流行状況を把握する疫学調査情報として活用することが期待されます。
以上の状況を鑑みて、日本水環境学会では、会長直属の組織として、関連する調査研究や文献に関する情報収集と発信を行うために、
「日本水環境学会COVID-19タスクフォース」を設立致しました。本タスクフォースの活動を通じて、
水環境分野における新型コロナウイルス感染症および将来の新興感染症に対応した新しい社会の構築に貢献することを目指します。
活動方針
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「下水および水環境中の新型コロナウイルスの検出・除去・リスク管理に関する国内外の情報収集・発信」を目的として、次の活動を行う。
- • 海外の調査報告や関連情報の収集
- • 国内における調査研究の連携支援と情報交換プラットフォームの提供
- • IWA COVID-19 Taskforceとの連携と情報交換
- • 関連情報の学会員および産官民ステークホルダーへの情報発信
- • 国内研究成果の積極的な海外発信
- • 下水中の新型コロナウイルス検出手法の標準化に向けた調査研究
活動履歴
活動報告
■COVID-19関連の学会誌記事、シンポジウム、セミナー等
学会誌
- 巻頭言「第54回日本水環境学会年会とCOVID-19による緊急事態」,李玉友(第43巻(A)第6号(2020))
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特集「COVID-19タスクフォース設立と水環境分野におけるコロナ禍対策」(第43巻(A)第12号(2020))
【会員向け】特集企画編別刷り配布のご案内はこちら
第23回日本水環境学会シンポジウム(2020年9月9日~10日 於 オンライン)
- セッション「エアロゾル中の病原微生物に関する研究動向」(水中の健康関連微生物研究委員会)
第20回水環境フォーラムin岡山(2020年7月25日 於 オンライン)
■COVID-19関連の受託研究など
「下水中の新型コロナウイルス検出方法研究」(委託元:日本下水道新技術機構)
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本研究では,下水中の新型コロナウイルスの検出方法を実験的に検討し,標準法となり得る手法に関して分析マニュアル(案)としてとりまとめることを目的とする。
具体的には,下水中の新型コロナウイルスに対して有効となる濃縮法とリアルタイムPCR法をモデルウイルスを用いた実験等によって検討すると共に,
国内の複数地域で採取した下水試料からの新型コロナウイルスRNAの検出を試みることで,その有効性を評価する。得られた成果を基に分析マニュアル(案)を作成する。
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2020年12月15日
「下水中の新型コロナウイルス遺伝子検出マニュアル(暫定版)」
を公表致しました。
本マニュアルは、これまでの国内外の研究成果等から現時点で有用と考えられる検査手法と手順について情報提供を行うものです。なお、2021年1月に本マニュアルに関する解説を日本下水道新技術機構主催のウェブセミナーにて行う予定です。
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2021年1月27日
「下水中の新型コロナウイルス遺伝子検出マニュアル(暫定版)に関するWEB セミナー」
■学協会・行政との連携
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下水中の新型コロナウイルス定量分析手法の開発と,下水監視による流行状況検知精度の検証を目的として,
全国約30の地方公共団体から下水試料の提供などのご協力をいただいております。
*試料提供いただいている地方公共団体名や個別の協力内容に関する学会への問い合わせはご遠慮ください。
■関連情報へのリンク
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