公益社団法人 日本水環境学会

活躍する若手研究者・若手技術者

■(株)日立プラントテクノロジー
井坂 和一 様

~IWA LET2009 に参加して~
IWAでは、先端技術に関する国際会議としてLET (Leading-Edge Conference on Water and Wastewater Technologies) を開催しています。口頭発表数が限られることから、厳しい審査があり、実際に日本からの口頭発表は3件のみでした。私自身がそのような会議で発表できるとは思ってもいませんでしたが、周囲の方々の多大なご支援により、何とか終えることができました。発表後には、初めてお会いする著名な先生方から御講評をいただき、何とも言えない達成感と感動がありました。
学会発表は、決して得意では無かったのですが、学生時代から、ほぼ毎年水環境学会で発表し、大学等の研究機関,同業他社を含め、多数の技術者の方々との交流で、少しずつ成長することができたのかと思っています。
少し大きな話になり恐縮ですが、やはり日本は『技術立国であるべき』だと考えています。そして、私自身が技術者の一人であり、たとえ小さなことでも、何か残せていければと思っています。今回の発表や論文等が、その一つになれば光栄です。

オルガノ株式会社 目黒 裕章 様

■オルガノ株式会社
目黒 裕章 様

喘息になってしまった幼少の頃、環境浄化に興味をもちました。そして今、企業の研究者として、大学時代に学んだ化学工学という武器で自分のアイデアを実際の排水装置へと反映できるように、日々頑張っています。色々な発想に対して様々な議論ができる今の会社、そして水環境を守るこの仕事に本当にやりがいを感じています。そのような中、昨年度の水環境学会では、自分の考えたアイデアを未熟な技術ながら発表することができ、本当に嬉しかったです。小さい頃の夢が少し現実になった今、今度は少しでも皆様の興味を環境に向けてもらうような活動もしたいと思っています。水環境学会は、技術発表・情報収集の場だけではなく、多くの方に水環境への興味が湧く情報を発信できる場でもあると思います。環境浄化の原点は環境に興味を持つこと!若手の皆様、一緒に学会を盛り上げて、多くの方々に水環境へ具体的に興味をもっていただけるよう、頑張っていきませんか?

オルガノ株式会社 目黒 裕章 様

■神戸大学 バイオプロダクション次世代農工連携拠点
近藤 貴志 様

私は、早稲田大学の常田聡教授、国環研の稲森悠平先生(現、福島大学)のご指導のもと、リン除去・回収資源化に関する研究を行っておりました。クリタ賞を受賞した際の発表は、MAR-FISH法を用いてリン蓄積細菌の活性を評価するものでしたが、実験がうまくいかず、学会直前まで実験していたのをおぼえています。枯渇化資源であるリンの回収技術は実用化段階となり、環境浄化・資源循環の技術開発は重要な位置づけとなっています。私は、これらの技術開発の中でも、「微生物、微生物群集の機能」を最大限に活用した技術開発を行っていきたいと考えております。現在は、神戸大学の特命助教として、福田秀樹学長、近藤昭彦教授をはじめ、同世代の先生方と共に、未利用バイオマスからの有用物質生産技術の開発を行っています。「微生物の偉大さ」に触れながら、新規技術の開発に邁進していく所存ですので、今後もご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

神戸大学 バイオプロダクション次世代農工連携拠点 近藤 貴志 様
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