公益社団法人 日本水環境学会
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熱帯・亜熱帯地域水環境研究委員会

平成28年度活動報告

1. 研究委員会名
熱帯・亜熱帯地域水環境研究委員会
2. 会員数
15名
3. 主な活動内容
 平成28年度は,第19回日本水環境学会シンポジウム(9月,秋田県立大学)で「熱帯・亜熱帯地域の水環境の現状・課題(主として陸水の視点から)」と題するセッションを開催した.
 サンゴ礁を守る海洋保護区(与論島における住民による共的管理と公共セクターの役割の検討)を研究テーマとして,与論島での陸域負荷の現状把握と地下水を含む陸水環境と周辺海域の関わりについて, 与論島町役場,地元自治会,NPO団体と連携して,調査研究活動を行った.また,沖縄本島の農業集落排水施設を対象として,亜熱帯地域における水処理(生活排水)の現状と浄化特性の把握するための調査研究を実施した.
 環境学習を通じた地域環境保全・創造活動として,小学生への農業農村の大切さと水環境の現状や重要性への理解を通じた水環境問題の解決と持続可能な地域社会の構築に資する観点から, 糸満市立米須小学校と真壁小学校において,身近な米須地下ダム流域に展開する農業と水環境を学習する出前授業を実施した.
 沖縄県立南部農林高校の生徒及び琉球大学農学部学生に対して,沖縄の農業と水環境の現状について紹介するとともに,米須地下ダム流域の圃場と地下ダム及び下流海岸の見学等の出前講座を開催した.
4. 今後の予定
 平成29年度は,第20回日本水環境学会シンポジウム(9月,和歌山大学)で「熱帯亜熱帯地域における水処理技術の特性と展望」と題するセッションを開催する予定である.
 関連学会等と連携を図りつつ,亜熱帯地域の水環境の理解を通じて,保全・創造に寄与するため,平成28年度に引き続き,沖縄県内(糸満市,西原町等)で実施されている農地水環境活動等の水環境教育活動等の地域貢献活動への参画を行う.
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