平成21年度活動報告
- 1. 研究委員会名
- ポピュレーションダイナミクス研究委員会
- 2. 会員数
- 77名
- 3. 主な活動内容
- 本研究委員会は,水界生態系・生物学的排水処理プロセスでの微生物群の同定・定量や特定微生物群の挙動解析などの研究成果発表会を企画し,微生物動態の解明や排水処理プロセス性能との関係についての討議を行ってきた。手法面では,微生物群集構造解析として単離に依存しない新しい手法の紹介・導入に努め,多くの研究者・技術者への普及に貢献してきた。平成21年度の日本水環境学会シンポジウムでは,リンやレアメタルの急増する需要や枯渇への危惧が報告されていることを鑑み,「廃水は宝の山―微生物を使った資源回収― 」というタイトルで5件の招待講演と4件のポスター発表を行い,資源回収に関わる周辺技術の基礎と応用について討議した。
- 4. 今後の予定
- 微生物生態解析手法の急速な発展により,シングルセルレベルでの微生物の機能・活性の評価や精度の高い遺伝子定量が可能になってきている。一方で,古典的な単離法を凌駕した新しい単離技術の進展も目覚ましい。そこで,平成22年度のシンポジウムでは,「高解像度化する微生物生態解析―使いこなせ,次世代技術― 」と題して,これらの最先端技術の研究に携わる5 名の招待講演者にそれぞれの技術紹介と水環境分野への適用可能性についてご講演いただき,討議を行う予定である。
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