公益社団法人 日本水環境学会
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ポピュレーションダイナミクス研究委員会

平成20年度活動報告

1. 研究委員会名
ポピュレーションダイナミクス研究委員会
2. 会員数
58名
3. 主な活動内容
本研究委員会は,水環境中あるいは生物学的水処理プロセス中の微生物動態に焦点を当て,水環境の保全に役立てるための基礎・応用の研究活動を行っている。特に,微生物群集構造解析を微生物の分離・培養によらずに行う新しい手法の紹介・導入に努め,微生物動態が徐々ではあるが明らかになっている。最近,廃水を単に処理するだけでなく資源として位置づけ,廃水からのエネルギー回収が求められている。しかも廃水からメタンとして回収するのではなく,電気を取り出す研究にシフトしている。そこで平成20年度の日本水環境学会シンポジウムでは,微生物燃料電池に焦点を当て討議した。
4. 今後の予定
廃水を処理しながらエネルギーを創出するだけでなく,今,廃水からの資源回収も注目されている。そこで平成21年度のシンポジウムでは,「廃水は宝の山―微生物を使った資源回収―」と題して,廃水からのリン回収の現状と展開ならびに微生物を利用してのレアメタル回収等の可能性について紹介し,その資源回収の担い手である微生物群集解析の果たす役割について討議する予定である。
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