公益社団法人 日本水環境学会
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2017年度活動報告

1. 研究委員会名
生物膜法研究委員会
2. 会員数
14名
3. 主な活動内容
 第20回日本水環境学会シンポジウム(9月,和歌山大学)において「第20回(2017)有機性排水処理における自動制御システム導入による高度処理電力削減WIN-WIN国際化」と題するセッションを開催した.
 国際的な展開として国内およびベトナム,中国等においては,生物膜法研究委員会で検討した自動制御生物相安定化電力削減高度化AOSDシステム処理技術等が新技術として活用開始され,水環境修復に貢献している.また,取り組み状況と今後の開発方向などを日本水環境学会誌で公表した.
 得られた成果については,(公財)国際科学振興財団バイオエコ技術開発研究所の各種資料,国立環境研究所の各種資料,産業用水調査会をはじめとする出版物などに引用しているが,生物膜法等水処理・環境水浄化技術の研究成果をとりまとめた形で出版している.
4. 今後の予定
 微生物生態系からなる生物膜法等を活用したシステムにおける,生物反応に必要とされる必要酸素量を最小限にするAOSD(Automatic Oxygen Supply Device)システム技術,電力削減・温室効果ガス削減・水質の超高度化,汚泥の減量化農業有効利用方策等のコベネフィット型技法の開発評価を,環境省アジア水環境改善モデル事業におけるプロジェクトと連携して強化推進実施し,水環境再生保全のシステム技法を国内外に定着させることを重要な位置づけとしていくこととする.同時に,生物反応の高度効率化のために,自動制御の導入方策に関する検討も推進していくこととする.生物膜法の高度化の基盤を更に強化推進するために,日本環境整備教育センターで生物処理の国際展開を図る検討委員会を設置して実施する体制を確立し,検討を開始したところである.
 産官学の有機的連携のもと研究成果の相互の情報交換を含めた意見交換会と,第21回日本水環境学会シンポジウム(9月,島根大学)において「有用生物等の浄化機能評価を踏まえた環境保全再生対策技法のアジア展開新戦略」と題するセッションを開催する.
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